HEADスカッシュラケット2021モデル紹介

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2021年春のHEAD新モデルラケットの紹介です。毎年モデルチェンジをしないメーカーもありますが、HEADはほぼ毎回新作を出してきてくれますね。新モデルはいくつかあるのですが、今回は以下の3本の紹介になります。

Graphene 360+ Speed 120

Graphene 360+ Speed 135

Graphene 360+ Speed 120 Slimbody

*「Graphene 360+ Speed 135 Slimbody」は限定生産モデルとなり、試打できていないので今回ご紹介していません。

「Graphene 360+ Speed 120」

今作のHEADラケット全般に言える事ですが、ラケットフェイス先端部が広くなり、それによってヘッドウェイトが重くなりました。そしてフレーム、シャフトも硬くなったと思います。明らかにパワー増を意識したつくりに変わったと思います。2~3シーズン前の同タイプのHEADラケットから代えると、違いに戸惑うかもしれません。

このラケットは前作とシャフト部分の形が変わりました。シンプルな8角形になりより剛性が上がっています。軽さを求めて選ぶというより、振りやすさの中のパワーを目的にするラケットと言っていいと思います。インド代表のサラウヴ・ゴシャール推奨ラケットです。

「Graphene 360+ Speed 135」

上記の120より重く、さらにパワーが出ます。ヘッドウェイトのバランスは調整されているので重すぎるという事はないです。こちらもシャフトが8角形に変更され、その硬さも相まって相手ボールに負けないラケットになっています。

スイング時に重さを感じるのは確かですが、振り方でそれは軽減するのかなと思います。「ラリーしている時に、相手のボールの勢いに負ける」という方にお勧めです。はじき返してくれるでしょう。

「Graphene 360+ Speed 120 Slimbody」

スリムボディの120gです。通常の120と振り比べるとこちらの方が明らかに軽いです。私は2シーズン前の同ラケットを使っていたのですが、やはり新モデルの方がヘッド部分の広さ、重さとシャフトの硬さを感じます。そのかわりプレーしていて明らかにパワー負けしなくなりました。

振りやすさとパワーの両立を謳っているラケットは多いですが、これは見事に成立していると思います。筆者も使用中です。

初心者向けではなくなった!?

HEADのスカッシュラケットが、通常の太さとスリムボディの2種類展開(他のモデルもありますが)になってから3作目となりました。

「初心者にオススメなラケット5選」の記事でも書きましたが、個人的にHEADはストリングの柔らかさとラケット自体の(振ったときの)軽さで初心者向けと言っていいメーカーだと思っていました。

ですが今作では明らかに対人戦を意識した、パワーでも負けないラケットにしてきたと思います。素振りをするだけでは良さが分からないかもしれません。可能なら相手とのラリーで試打して欲しいです。

フレーム、シャフトが硬くなったのですが、元々HEADはしなりをストリングで出すラケットだと思います。ですのでストリングを張り直す時はぜひ伸縮性のいいものを選択して欲しいです。アシャウェイの「マルチニック」やテクニファイバーの「305」「DNAMIX」などがお勧めです。ストリングの記事も今度書きたいと思います。

最後にもう1点だけ。このシリーズのラケットは縦ストリングの本数を増やせる「ファンパターン」という張り方が出来ます。通常12本が16本になり、ストリングの密集度が増え、簡単に言うと硬くなります。試してみたのですが私は全く飛ばなくなりました! この張り方はスイングスピードが元々ある方向けだと思います。もしくはボールコントロール重視にしたい方。ともかく一度試してみてください。

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