「ガットが切れたから交換したいんだけど、どれにすればいいんだろう？」と思ったことがある人、けっこういるのではないでしょうか。ここではスカッシュストリングのメーカー2社「ASHAWAY(アシャウェイ)」「Tecnifibre(テクニファイバー)」の中から5つをお勧めガットとして紹介したいと思います。
ガット交換のタイミング
「最初に張ってあるガットが切れないから、一度も交換したことがない」という人もいると思います。ガットはラケットを使用していなくても伸縮性が失われていき、ボールの飛びが悪くなっていきます。最低でも一年に一回は交換した方がいいでしょう。
ガットの特徴を表す5つの要素「太さ」「硬さ」「伸縮性」「耐久性」「摩擦」
ガットの特徴を表すために、以下の5つの要素を挙げます。
- 「太さ」
通常、太いガットだとインパクトした時にラケットの面全体で打っている感触が出ます。細いとそれがインパクトした部分だけになります。どちらがいいかは好みです。また太いほうがやや重く感じます。太さは後述する他の4つの要素に大きく影響します。
- 「硬さ」
インパクト時のホールド感が変わってきます。柔らかいガットはボールを捉えた時ガットがたわみ、ラケット面に乗っている時間が長く感じます（ホールド感がある）。逆に硬いガットはラケットからの球離れが速い感じです（ホールド感が少ない）。一般的にスイングが速い人は、硬いガットが合っていると言われます。
- 「伸縮性」
この要素はわかりやすくて、伸縮性が強いガットはその作用で速い球が打てます。ボールのスピードを出したい人は伸縮性の強いガットを選びましょう。伸縮性を出すために、ガットの作りが繊維質になっていることが多いのですが、そうしたガットは耐久性が少し落ちます。
- 「耐久性」
ガットの切れやすさですが、単純に太いほうが切れにくいです。また上記したように伸縮性が強いものは切れやすいことが多いです。コスパよく使いたいのであれば耐久性の一番強いものを選べばいいのですが、ボールを飛ばす能力と相反することがあります。最近のガットは製造技術で、飛びと耐久性を両立させようとしている物が出ています。
- 「摩擦」
インパクト時にボールへスピンをかけたい人は、摩擦が起こるものを選んだ方がいいでしょう。自分のスイングがボールにスピンをかけようとしているのか、フラットに当たっているのか知る必要があります。メーカー「アシャウェイ」のガットは比較的摩擦が大きいものが多く、「テクニファイバー」のガットは少ないです。
おすすめのガット5選
- テクニファイバー 「305」1,10mm
ボールのスピードを出したい人向け。柔らかく細いガットで伸縮性も強いです。高めのテンションで張った方がより伸縮性が生きるでしょう。ラケットのスイートスポットでインパクトしないと飛びが安定しない感覚があるので、中、上級者向けかもしれません。耐久性は少し低いです。
- アシャウェイ 「パワーニック18」1,15mm
硬い材質で太さも中間ぐらいの1,15mm。ガットの伸縮性に頼らなくてもボールを潰せるパワータイプ向けと言えます。また相手の球の勢いに負けたくない人にも試しに使ってもらいたいです。若干重さを感じます。
- アシャウェイ 「スーパーニックXLチタニウム」1,25mm
なんといっても切れにくい。耐久性が売りのガットです。太いので重さも感じます。柔らかいけど伸縮性はあまりない、独特のガットです。テンションを強く張っても弱く張っても、違うフィーリングで打てるガットです。
- テクニファイバー 「DNAMX」1,15mm
- アシャウェイ 「マルチニック18」1,15mm
ボールの飛びを強める伸縮性と、耐久性の両立を目指したガット。ガットに悩んだら2つのどちらかを張ればいいと思います。この2つのガットは似ているのですが、「DNAMX」の方が若干柔らかくて伸縮性が強いです。「マルチニック18」の方が飛びの安定性が優れています。あと摩擦力、耐久性も少し強いです。
自分に合ったガットを見つけるのは難しい！？
ここまでいろいろガットについてご紹介してきましたが、自分に合ったものを見つけるには試しに打ってみるのが一番です。「強いボールを打ちたいから伸縮性のあるガットを使っている」という人も、違うガットを使ってみたらそっちの方がいい感じだった、という事はあると思います。
しかし、全部のガットを打ち比べるというのはなかなか難しいです。また同じガットでもテンションを変えると全然感覚が違ったり、ラケットが違うとそれに合うガットも変わってくると思います。それらをすべて自分で、比較、検証するのはほぼ無理でしょう。
まずは誰かのオススメでも、自分で適当に決めてもいいので、そのガットを使い込んでみて下さい。その基準が出来た後でたまに、他のガットを試してみて下さい。それが本当に合ってるかどうか分かると思います。
